魚のスポンジ

友人は境界性パーソナリティ障害 (BPD )、5年の付き合い。

優先順位のこと

ほしいものと必要なもの。必要なものから確実に購入するというのが鉄則の人もいれば、逆もいる。欲しいものこそ自分の栄養と考えて、必要なものを後回しにするのだ。パンツが1枚しかないけど、一目惚れしたシャツ買っちゃうとか。

 

私はギリギリ人間なので、ギリギリにならないと事を治められない。奨学金関連の重要書類も、期限最終日に提出した。腰が重いといえばなんか知略家ぽいかもだけれど、単にダルさの化身でしかないのがホントウのところ。

 

出会いは大切。不必要と知っていても、ピンときたら、千円くらいまでなら買ってしまう。たとえばガチャガチャとか、謎の小物など。「ガチャはロマンだ」なんて黄色いポップをどこぞの本屋で見たが、これはおおむね真実だ。

 

そうして買ったものはすべて「お気に入り」だから良い。めぐりめぐって、未来につながるということがよくある。たとえば、謎の小物やガチャのポチャッコ人形は、亡くなった小さな魚に供えるのにうってつけだった。かわいいモノで囲ってあげると、魚も自分も慰められた。

 

窓に貼った目隠しシートは、光を反射して青や赤の色の玉をみせてくれる。これもピンときて購入したものだが、青い光と赤い光は、うしなった魚たちの色だったので、魂のように美しく見えた。

 

今回は必要なもの、下着と炊飯器、そしてマットウな散髪にお金を使った。それから何に使えばよいか。コミュ症を治すための啓発書なんかは「必要」かもしれないが、興味本位で「娯楽」のオカルト本を買ってしまったのはどうだったろう。このオカルト知識も将来役にたつかもしれない。

 

アメリカにUFOは落ちなかったし、ムー大陸は沈むどころか海に浮いてさえなかった。ビッグフットはガチャほどにはロマンがなかった。どうでもいいことが、あとで役に立ちますように。